プロド個別指導塾・富士駅北校教室長の深澤です。
最近高校1年生(新2年生)の塾生と大学受験の話をしました。来年度の授業計画を生徒に話すとき大学受験を意識しながら説明するようにしています。と言ってもまだ1年生にとって大学受験は、遠い将来の話と感じているのかも知れません。そこで高校受験と大学受験の違いをまとめてみました。
(1)選択肢となる学校の数が違う。
高校受験は地域の受験です。基本的には自宅から通学できる範囲内で高校を選ぶことになります。当塾に通塾している生徒は富士・富士宮市内をはじめ、静岡市から沼津市の範囲で高校を考えるのが一般的です。一方で、大学受験は全国の受験です。北海道から沖縄まで、どの大学を受験しても構いません。その中から、自分が受験する大学を選ぶことになります。
(2)入試のシステムが違う。
静岡県の高校入試は再募集や高専を別にすれば私立1校、公立1校、合計2校までしか受験が出来ません。併願の生徒は2月に私立高校の入試を受験し、3月に公立高校の入試を受験、結果を待つのみです。しかし大学入試、8月から3月まで、半年以上にわたり実施されます。推薦入試・AO入試から一般入試まで、一つの大学を複数回受験できるのも特徴です。一般入試だけを見ても私立大学では、学部別の入試、複数の学部を併願できる全学部統一入試、共通テスト利用入試など様々です。また試験日により受験科目や科目数が異なることもあります。他の大学の試験日程との兼ね合いを見つつ、入試システムを選ぶ必要があります。
(3)試験範囲が決まっていない。
静岡県の高校入試は原則として教科書の範囲から出題されます。受験勉強では教科書の勉強をしておけば、あまり困ることはありません。大学入試で、教科書の範囲から出題されるとは限りません。もちろん教科書の範囲が土台になりますが、高校2年生の後半ぐらいからは受験する大学の試験傾向に合わせた対策が必要になります。
大学受験は勉強も入試のシステムも、高校受験とは比べものにならないくらい複雑です。事前に調べておくようにしましょう。